中性子科学研究系 |
中性子科学研究系は、教員及び技術職員を合わせると約30名のスタッフが働いています。
このうち技術職員は5名が所属しています。
そんな技術職員の仕事のようすを紹介します。
HRCとPOLANOの2ビームラインの共通機器として新規3He無冷媒冷凍機を新規導入した。新規冷凍機は無冷媒で手間がかからないことにより、両ビームラインで磁性研究に必須である0.3 Kまでの低温測定が容易に行えるようになった。
中性子実験では、40MSPS 約1万チャンネルのADCから出力される信号をFPGAで波形識別してサーバーにデータを送っています。データ量は年間で100TBにもなります。データを確実に収集し安全に保管するサーバーシステムの設計構築、維持管理をしています。
世界最高強度を誇るパルス中性子源であるJ-PARC物質・生命科学実験施設には、大規模な中性子検出器システムが導入されています。2008年5月の稼働開始から10年以上が経過し、中性子検出器の放射線劣化現象が明らかになるなど、改めてMLFで使用する中性子検出器システムの開発が重要となっています。
中性子を物質に照射し、散乱された中性子のエネルギーの変化からその物質の内部形状の熱振動を評価出来ます。このためにはチョッパーを使ってエネルギーの揃った中性子を切り出す手法がよく使われています。MLFの複数のビームラインではチョッパーを使ってエネルギーを揃えた中性子を物質に照射し、散乱された中性子の飛行時間と散乱角から中性子のエネルギーの変化を決めています。