放射光科学研究施設は、教員及び技術職員を合わせると約60名、 非常勤研職員等を合わせると100名を超えるスタッフが働いています。
このうち技術職員は、放射光科学第一研究系5名、放射光科学第二研究系には6名が所属しています。
そんな技術職員の仕事のようすを紹介します。
スタッフ構成について
放射光利用実験では、試料に放射光をあて、回折・散乱された光、透過した光、 放出された蛍光X線や電子などを「検出器」で捉えています。実験装置や検出器の開発、 データ収集技術の開発などを、教員、研究員、技術系職員が協力しあって行っています。
放射光利用実験では、品質の良い光を試料に導くことが実験成果を左右する大きな要素です。 これを実現するための光学系や真空技術などの要素技術の開発を行うとともに、 それらを総合的に組み合わせたビームラインの設計・建設を行っています。
共同利用施設であるフォトンファクトリーでは、 さまざまな分野の共同利用研究者がビームラインや実験装置を利用します。 多岐にわたる研究者の要求に応えられるように拡張性が高く、 かつユーザーフレンドリーな制御システムを開発しています。
放射光のビームラインでは更なる性能向上を目指した「ビームライン高度化」の作業が行われています。 ビームライン光学系の設計、評価など、そして、光学系の振動を抑えるための床の増強工事、 振動低減を確認するための測定及び評価など、とても重要です。
実験者が放射光X線に被ばくすることがないように、インターロックという安全システムを開発・整備しています。 その他、化学物質、電気などを安全に扱うためのさまざまな技術開発をしています。
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