ミュオン科学研究系では、大強度陽子加速器(J-PARC)の陽子ビームにより生成されるミュオンビームを使って、物性研究やミュオン自身の性質を研究する実験を推進しています。
世界最高強度のパルス状ミュオンビームを支える 、技術職員の仕事を紹介します。
ミュオン紹介
加速器(RCS)から30億電子ボルトの陽子ビームを約300m輸送し、ミュオン生成標的から発生したミュオンビームを4つのビームライン(D, U, S, Hライン)へ導く。
光速近くまで加速した陽子ビームをターゲットに照射してパルスミュオンを生成する。
ミュオン生成標的からミュオンビームを超伝導ソレノイド電磁石によって下流のレーザーシステムまで輸送し、レーザーシステムで生成された超低速ミュオンを実験エリアまで輸送する。
真空中でレーザー(コヒーレント光)を輸送・ステアリングし、超低速ミュオンの収率を最適化する。真空紫外光の一種であるライマンα光の強度を測定し、非線形媒質における変換効率が世界最高であることを示す。
ミュオン生成標的の上下駆動・回転駆動の制御、電磁石電源のPLC制御、真空制御、および実験機器全体の監視システムにより安全かつ安定な実験環境を提供する。
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